オベルネからセレスタに移動して、まず腹ごしらえ。
人生初めての、長テーブルでの食事でした。写真を撮っておけばよかった。
前菜はキャベツ、セロリの根、ビーツのマリネ。
ビネガーとオイルがからんで、上品な味でした。
鶏肉とスパッツェルのクリームソース。おいしかったです。
アルザスの白ワインにも、軽めの赤ワインにもよく合いました。
「古い塔」という名前のレストラン。
名前の通り、レストランの近くには塔が聳え立っています。
セレスタで最初に訪れたのは、ユマニスト図書館 [Bibliothèque Humaniste]。
1452年に造られた、フランスのなかでも最も古い公立図書館のひとつです。
450点の写本、インキュナブラと呼ばれる15世紀の活版印刷物550点、
そして16世紀の2000もの印刷物を所蔵しています。
写本が保存された部屋です。中世の人々が手書きで写し取った本。
彼らが書くのに費やした時間と、写本が制作されてから現在までの時間が蓄積しています。
当時の写本は大変貴重なものであったため、閲覧の際には必ず鍵をつけていたそうです。
そのため、多少穴が空いていたりしても、捨てたりせずに使っていました。
ウィトルウィウスの建築書の写本。(10世紀)
こちらは活版印刷。色の部分は手書きだそうです。
彩色もとても鮮やかに残っています。
活版印刷の機械たち。
セレスタの街の模型。
間違いに満ちた世界地図。アジアは左下の足元に....
でもここまでくると発想がすごい。
そしてセレスタはクリスマスツリーの発祥の地のひとつでもあります。
ユマニスト図書館に保管されている1521年の記録に、
オーナメントで飾ったモミの木についての言及があるのだとか。
こちらのサン・ジョルジュ教会では、モミの木の展覧会を開催中。
モーヴ色に照らし出された教会の回廊に、モミの木が吊るされています。
元々モミの木は、天井から吊るし、アダムとイヴの原罪から、
知恵の実である林檎がオーナメントとして用いられていたそうです。
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