12/27/2011

アルザス地方旅行記 ①ストラスブール [Strasbourg]


ノエルのバカンスに、3泊4日でアルザス地方を訪れました。
ドイツとの国境に位置し、過去に幾度かドイツ領になったこともあるこの地域は、
フランスとドイツの言語が文化が入り交じり、独特の世界を形成しています。

そして、マルシェ・ド・ノエルと、街中を照らし出すイルミネーションで
クリスマスの時期には街全体がテーマパークのようなにぎわいです。

1日目はアルザス地方の中心都市、ストラスブール。
大聖堂を中心に広がる街には、戦火を逃れた木組みのかわいらしい家並みが
随所にあふれ、ノエルの飾り付けと相俟って夢のような世界。






ノエルの飾り付けに欠かせないくま。フランス人は、子どものときに必ずくまの
ぬいぐるみをプレゼントしてもらい、大人になっても大事に持っているそうです。





木組みの家が並ぶプティット・フランスと呼ばれる界隈。


私はこの「プティット・フランス」という名前を、てっきり“可愛らしいフランス”
というような意味だと思っていましたが、実はこの名前の由来はもっとネガティヴなもの。
15世紀の末に、梅毒を患った兵士たちを収容する病院がこの地に建てられ、
"mal français[罪深いフランス人]"という皮肉った呼び名が転じて
"petite france"になったとのこと。




しかも、この地区は第2次世界大戦でほぼ壊滅状態になり、
1970年代に入って元の街並みを取り戻そうとしたストラスブール市民の努力によって
今の姿になったそうです。
平和そのものに見える景色の裏側には色々な歴史が詰まっています。




マルシェ・ド・ノエル。クリスマスのオーナメントがたくさん。



川沿いから臨んだプティット・フランス。




個人のお家の窓も綺麗に飾られています。







そしてアルザスは、何といってもお菓子の街。ピエール・エルメ氏もアルザス出身だそう。



中心に大聖堂が聳える広場。広場を取り囲むお店もそれぞれの光を纏っています。


大聖堂前のマルシェ・ド・ノエル。

素朴な焼き菓子。

この白ひげのムッシューのオーナメントのお店が一番素敵でした。
モミの木もないのに、ツリーの飾りをいくつか買ってしまいました。





ガイドさん曰く、中央のスリムな建物がストラスブールの中でもひときわ美しいとのこと。
カメラでは写せませんでしたが、窓ガラスにも表情がありました。

ブレてしまったノートルダム大聖堂...。本当に大きいです。

大聖堂の奥にある巨大な天文時計。さまざまな仕掛けがあります。


暗闇にひっそりと佇むマリア像。

聖母マリアの生涯を描いたタピスリーは、クリスマスの時期だけ吊るされるそう。

バカラのシャンデリアは保護のため白い布で覆われています。



こちらは白い樹の枝と雪の結晶、青い光。実際にこの場に立つともっと雰囲気があります。




白と青で上品にまとめられたモミの木。ひとめ見た瞬間、
私の中でのモミの木ランキング1位に輝きました。




街角の窓で見つけた小さなサンタクロース。


滞在中、ほぼ毎日お世話になったレストラン。
窓からはプティット・フランスの街並が見渡せます。

こちらでは、数々のアルザス料理をいただきました。


タルト・フランベ。ベーコン、タマネギ、チーズの薄いピザのような前菜。

シュークルート。肉の量がすごいです。

山羊のチーズのフライをのせたサラダ。山羊って少し苦手だったけど、
温めて食べるとおいしいことを発見しました。

鱒のアーモンド焼き。

牛肉の赤ワイン煮込み。これは、パリで食べたブッフ・ブルギニョンの方が
おいしかったかな。


アルザスの伝統菓子、クグロフ型のアイスクリーム。 

人生2度目のベックオフ。大好きな料理ですが、自分では作れません。
じゃがいもや玉葱、人参などの野菜と、豚肉を白ワインとハーブと一緒に
オーブンで焼き上げたもの。この特別な陶器じゃないとおいしくできないのです。





ホテルの部屋から眺めたストラスブールの朝。






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