6/17/2012

Vitra Campus 家具と建築の楽園


いつか行ってみたいと長らく思っていた場所のひとつ、
Vitra社のミュージアムと工場が並ぶキャンパスを訪れることができました。

かのチャールズ&レイ・イームズをはじめ名だたるデザイナーたちの手による
家具を世に送り出してきたVitra社のすべてが詰まった場所、
それがバーゼル郊外にあるVitra Campusです。
郊外といってもバス(本数は少ない)で20分程度。

敷地内には、ショー・ルーム、ミュージアム、工場が立ち並び、
しかもそのすべてを有名建築家が手がけているというまさに夢の空間。
周囲にはのどかな田園風景が広がり、さながら楽園のようでした。

まず向かったのはバーゼル出身の建築家Herzog& de Meuronが設計したVitraHaus。

外から見るだけでもわくわくしますが、中に入ると想像を越えた素敵空間。



Vitra社デザインの家具が生活空間のテーマごとに配置されたショールーム。
しかもイサム・ノグチのAkariシリーズとのコラボレーション。



あぁ....ここに住みたい。





実際にVitra社の椅子やソファーに座る自分を鏡で眺められるという謎の演出も。
座り心地だけでなく、椅子に座る姿を見て買いたくなる...という心理もあるんでしょうか。





VitraHausで妄想をたくましくしたあとは、申し込んでおいたツアーで工場見学。
いつの間にか空が晴れ渡り、強い日差しのなかガイドさんの説明を聞きました。

こちらはJean Prouvé設計のガソリン・スタンド。

Alvaro Sizaの工場。2つの建物をつなぐブリッジが特徴的です。

ゴミひとつ落ちていない清潔感にあふれた敷地内。

この奇抜な建築は、Zaha Hadidが設計した消防署。
彼女の代表作のひとつですが、消防署としての使い勝手は非常に悪いそう...。



でもすみずみまでかっこいいです。


そしてそして、Frank O. Gehryのミュージアム。

一見奇抜に見えますが、有機的な曲線と直線のバランスが心地よいと思います。



さくらんぼの樹とともに。なんだか私の写真とは思えないくらい美しい絵です...


最後に、これは誰の建築でしょう....?


規則的な円形の窪みのあるコンクリート...そう正解は安藤忠雄氏です。


こんな会議室で家具のデザイン会議とか...心が洗われそうですね。



ちなみに、日本からもう一組、SANAAが新たな工場施設を建設中で
現在は特殊な素材が作れる業者を探しているところとのことでした。

建築や、家具がつくる生活空間て大事なんだなと、改めて実感することができました。

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