6/23/2012

チューリヒ


バーゼル〜ジュネーヴと来て、スイス最後の滞在地はチューリヒ。
完全なドイツ語圏です。

駅構内にニキ・ド・サンファルの作品らしき人形が飛んでいました。

ガイドブックに載っていたデパートManor屋上のバイキングでランチ。
サラダに蒸し野菜や炒め物、雑穀パン、苺ムース、ミントティー
一人旅だと軽食で済ませることが多いんですが、久々のちゃんとした食事でした。



お腹が満ち足りた後は聖母教会(Fraumuenster)へ。
透明感ある鮮やかな色が滲んだシャガールのステンドグラスが有名です。
モチーフも色彩もまさにシャガールなのですが、油絵とは違う輝き。

内部の写真撮影禁止だったので、しっかりと目に焼き付けました。


そして河を渡ったところにあるグロスミュンスター大聖堂へ。
こちらは、画家アウグスト・ジャコメッティ(彫刻家ジャコメッティの父の従兄弟)と
ドイツの現代アーティスト、ジグマー・ポルケによるステンドグラスがあります。
ちなみにポルケの方は2006年のコンペティションで選ばれたそう。
コンペに参加したオラファー・エリアソンの案も気になります。



大聖堂ということで、お決まりの塔に登ってみます。
チューリヒというと、金融で栄えた近代都市というイメージだったのですが、
街の中心部は茶色い屋根の可愛らしい建物ばかりが並んでいます。


河にはたくさんのボート...こんな場所でクルージングなんて最高だろうなぁ。



都会でも、水が あるとリゾート感が増します。





チューリヒの街を一望したあとは、一番の目的である美術館へ。
ジャコメッティのコレクションは世界一だと思います。



その他にも、近代美術と現代美術をコラボレーションさせた展示や、
17世紀から現代までのバロック的表現をテーマにした企画展など、
展示内容、会場設計ともにとても見応えがありました。


美術館を出てもまだまだ明るかったのでアイス片手に散歩。
路地裏ってどうしてこんなに心惹かれてしまうんでしょう。

出窓がチューリヒの建築の特徴のようです。



丘の上の公園には、チェスに興じる地元のおじさん。





河を挟んで広がる美しい街並み、
路地にひっそりと扉を開くセンスの良い雑貨屋さん、
薄暗い教会にやわらかな光を招き入れるステンドグラス、
洗練された空間にスパイスを加えた美術館、
樹々の緑に囲まれた公園での黄昏のひととき、
人間が住むべきはこんな街だなぁとしみじみ思いました。

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