Baselの次は列車に揺られてスイスを横断、友達の待つジュネーヴへ。
予定通り到着し駅を出て、メインロードをまっすぐ歩くとレマン湖に出ます。
な、なんとジュネーヴ暮らしの柴犬を発見♡♡♡
私の熱い視線を感じたのか、何度もこちらを振り返ってくれました。
最近は北欧の方でも柴犬がブームらしくて、世界中に広まるといいなぁ。
初日はレマン湖畔を散策して、2日目は美術歴史博物館へ。
ホードラーやヴァロットンら、スイス出身の近代画家のコレクションが充実。
建物のスケールが大きい割に人は少なく、 ゆっくりとした時間が流れていました。
ジュネーヴに来たならばもうひとつ忘れてはならないのが、
こちらの近現代美術館、通称MAMCO。
かつて工場だった 建物を美術館にしたそうで、展示スペースもかなり広く、
展示自体も作家ごとに工夫されていて圧倒されました。
コンセプチュアル・アートの第一人者として世界的に有名な河原温の作品も。
美術館の向かいには現代アート・センター。
こちらではそれぞれの階で一人の作家が紹介されていました。
壁は白く塗られていますが、石畳の床が良い味を出しています。
夜、泊めてもらった友人のアパルトマンにいた猫ちゃん。
おばあちゃん猫らしいのですが、か、かわいい....
3日目は旧市街を散策。お店のショーウィンドーがお洒落。
ジュネーヴは国連本部があったり、近代都市のイメージだったんですが、
旧市街はこの通り。古い石造りの建物が軒を連ねています。
カルヴァン派の本拠地であったサン=ピエール大聖堂。
一部ゴシック様式も混在しているようですが、
大部分はロマネスク様式の簡素でゆったりとした佇まい。
華美な装飾などもありません。
そして、教会の塔に登るとジュネーヴの街を見渡すことができます。
自分の部屋の窓を開けて、こんな景色が広がっていたら素敵ですよね。
下界に戻ると、誰でも自由に弾けるピアノのまわりにフルートも集って演奏会が。
実はこの週末は、fête de la musiaueという音楽の祭典があるということで、
街中にこのピアノが置かれていて、みんな思い思いの演奏をしていました。
そして、午後はルソーの生家とヴォルテールの博物館へ。
ルソーはジュネーヴ出身ですが、パリで生まれたヴォルテールも、
亡命中ジュネーヴのはずれに立派な邸宅を購入して住んでいました。
ジュネーヴのシンボル、大噴水。
4日目は植物園やバラの咲き乱れる遊歩道をまったり散策。
1年数ヶ月ぶりに再会した友人と色々な話をしました。
彼女は日本に留学していたのですが、震災が起こったため帰国し、
また日本に戻って来る計画を立てているそう。
午後は、ジュネーヴ郊外にあるBodmer博物館へ。
ふらふら道に迷いながら向かっていると、
牛と馬が合体したような生き物が眼に飛び込んできました。お見事。
Bodmer博物館は、世界屈指の書物蒐集家であったマルタン・ボドメールの
コレクションを展示しています。
約80言語、16万点の書物を集めたというのだから、尋常ではありません。
かつて文学者や芸術家が集った邸宅はそのままに、地下にマリオ・ボッタが
新しいミュージアムを作りました。
鳥肌が立つくらいの冷房のなか、エジプト、ギリシャ・ローマの古代にはじまり、
中世の写本や、ダンテ、シェークスピアやモリエール、ラシーヌ、
あるいはヴォルテールやルソーの初版本や手紙や手稿、
カントやニーチェの手稿(!)、
モーツァルト直筆の楽譜(!!)、
ニュートンやゲーテ、アインシュタインの手稿、
さらにはレンブラントやフラゴナール、ドラクロワ、ドローネー、コクトーらの素描。
などなど、この世にまだそんなものが残っていたのかと思うような
貴重なアーカイヴが展示室の暗闇のなかに幻のように浮かび上がっていました。
最終日の4日目はモントルーという近郊の街まで足を伸ばしたのですが、
それはまた投稿を改めます。
夜はジュネーヴに戻り、音楽祭を訪れる友人たちと合流。
街中に音楽と人とお酒が溢れ、とても楽しい夕べでした。
余談ですが、ジュネーヴではもしかするとパリ以上に日本料理が流行っていて、
「ミカド」や「ワサビ」といった和食のチェーン店もあり、
思わず駅近くの「ワサビ」に入って天ぷらうどんを食べてしまいました。
味は65点くらい。
日本食材店もあったのですが、品揃えがパリの「京子」とは比べ物にならない
くらいすごくて、お惣菜も充実していて、うらやましくなりました。
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