6/28/2012

ベルリン


ミュンヘンの次は、ビエンナーレを開催中のベルリンへ。
この街に来るのは2回目です。

ミッテ地区にホテルを取り、初日は歩いてマリエン教会と森鷗外記念館へ。
マリエン教会は小説『舞姫』で、豊大郎と踊り子エリスが出会う場所。


周囲の景観はかつての面影もないようですが、教会だけは今も変わらず。
すぐ近くにはベルリン大聖堂。



森鷗外記念館は、かつて鷗外が住んでいたアパルトマンの一室にあります。
扉を開けて一歩中に入ると、なかなか重厚な雰囲気。


記念館には日本人のスタッフの方がいらして、丁寧に説明してくれました。
豊富な資料からは、留学中の鷗外の勤勉ぶりが伺われます。
医療の勉強だけではなく、文学作品の翻訳に携わったり、
劇場にも足繁く通っていたんですね。



その後日本とチューリヒからやって来た友人たちと合流して、
ベルリン・ビエンナーレ、ギャラリー巡りに繰り出しました。

こちらはミッテ地区のアウグスト通りにある、
かつてユダヤ人の女子学校だった建物を利用したギャラリーやレストランの複合施設。
2012年の3月にオープンしたばかり。

緑色のタイルが素敵。


EIGEN+ArtMichael Fuchs GalleryCamera Workといった
名だたるギャラリーが入っています。



リアルすぎる監視員のおじさんのフィギュア。




続いて、完全予約制の現代アート美術館Sammlung Borosへ。
第2次世界大戦中に建設されたブンカ(防空要塞)を利用し、
広告代理店を経営するコレクター、クリスティアン・ボロス氏が、
自身のコレクションを展示するための美術館を2008年にオープンさせました。
しかも常設展ではなく、数ヶ月ごとに企画展として展示作品を入れ替えているそう。

オラファー・エリアソンはじめ、クリス・マーティン、サラ・ルーカスら
現代アーティストらの作品とともに、歴史の刻まれた建物を体験することができます。



その後は ぶらぶらジェラートを食べたりウィンドウ・ショッピングをしながら、
かつての東ベルリンだった地区の方へ。
1989年にベルリンの壁が崩壊してから20年あまりが経ちますが、
建造物やお店はまだまだ当時の雰囲気を色濃く残しています。

バーでビールと軽いおつまみを頼むと、
山のようなピクルスと味のないパンと少しのチーズが出てきました。

そしてAi WeiWeiのドキュメンタリーを見ようと映画館に入ったら、
その映画館そのものが、深紅のカーテンや椅子に、シャンデリアといった
まさに映画に出てくるような佇まい。





疲れ果てて、映画の内容はほとんど記憶になく、
ホテルに戻ってぐっすり眠りました。

翌日はひとりで美術館めぐり。
早起きして、小雨の降る中Cafe Anna Brumeのテラスで朝食。
フルーツたっぷりのミューズリとココア(生クリームのせ)。
至福のひとときでした。




その後気になる美術館を片っ端からまわったのですが、
写真の量が多いので「ベルリンの美術館」という内容で投稿を改めます。

ランチもお洒落なカフェBilderBuchで。
スパゲッティと鶏肉のソテー、トマトソース。
大盛りだったけどたいらげました。



高層ビルが立ち並ぶ中心街にピンク色の配管が。遊び心があります。




アメリカの建築家、ピーター・アイゼンマンが設計した
ホロコースト慰霊追悼碑。




ベルリンのシンボル、ブランデンブルグ門。 




この日の夜は、友人と、その友人たちとワイン片手に夕ご飯。
しかし、私は疲れが出たのか、久々に日本人のみなさんに囲まれてほっとしたのか、
途中から睡魔に襲われて朦朧としてしまいました...




というわけで、ベルリン留学歴のある友人のおかげで、
とても密度の濃い体験・出会いに恵まれた2日間でした。

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