5/14/2013

Halle Saint Pierreとモンマルトルの丘

モンマルトルの丘のふもとに建つHalle Saint Pierreは、
Art brut や Art Singulierの作品を専門に展示する施設。

あまり関係ないですけど、最近おじいさんにいただいた
コリン・ウィルソンの『アウトサイダー』を読んでいて、
かなり面白いです。
26歳で書いたというのがすごい。

 現在開催中の展覧会Hey! Modern Art & Pop Cultureは
これまたハードな展覧会。
グロテスクの極みというか....
 ふら〜っと歩いてちらっと見て外に出ました。

現代美術と向き合おうとして
グロが苦手というのはなかなか致命的なのかも。
いつも途中で心が折れてしまって。 

注射一本で失神するような貧弱体質を治したいものです。


気を取り直して、晴天のモンマルトルへ!
本当はまっすぐ帰ろうと思っていたんですが、足が北に向いてしまいました。

少し丘を登っただけなのに空が近く感じます。

 サクレ・クール寺院前の階段では、
ノアの箱船の人形劇。

 寺院の裏手の広場には
今も絵描きさんたちが集まってパリの風景画を売ったり、
似顔絵を描いたりしています。


 この日は地図を忘れて、気の向くままに歩き回りました。


石畳の広場で出会ったのは、ヴァイオリンとギターのしっとりとした演奏。 

 人通りの少ない路地裏、
風にそよぐ木の葉に陽光が反射してきらきらと輝き、
古いヴァイオリンとクラッシック・ギターの音色がからまるように奏でる
少しせつないメロディー。

後ろの壁の場違いでセンスのない落書きさえなければ完璧だった!



お洒落なカフェテラスはおじさんたちがひとりじめ。


このレストラン、7年前から気になっていて、今度行ってみたいです。
 可愛らしい飾り、ずっと変わっていません。


さらに彷徨っていると、
ムーラン・ ド・ラ・ギャレットに出ました。
うすむらさき色の桐の花が咲いています。

風車を背に坂を下ると、
そこはボナールも描いたトロゼ通りです。
  
窓際に佇むあやしいおじさん....
 視線の先には、若者たちの陽気な演奏。
 モンマルトルの街角演奏はレベルが高く、
そしてちょっぴり哀愁が漂っています。


ムーラン・ルージュまで来ておとなしくメトロに乗りました。

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