三千院に続いて訪れたのが永観堂(禅林寺)。
大文字山のふもとにある紅葉で有名なお寺です。
こちらもお庭の緑が満開。
強い太陽の日差しを浴びて、葉っぱが白く輝いて視線の先で揺れていました。
硝子にも水にも空の青や樹々の緑が鮮やかに反射します。
廊下に映る緑....言葉が出ません。
永観堂の臥龍廊は実際に階段を登ることができました。
見事な曲線。龍のお腹の中ですね。
永観堂の本尊は阿弥陀如来像。
といっても一般の阿弥陀如来とは少し異なっています。
その姿は思ったより小さく、そして身体は正面を向いたまま
首だけを横に傾げ後ろを振り返るような姿勢をとっています。
その理由はこんな伝説にあります。 永観堂の住職であった永観律師が念仏を唱えながらお堂で行道をしていたとき、
阿弥陀像がなんと壇から降りて永観の前を先導しはじめました。
驚いて立ち止った永観に対し、「永観、おそし」と左肩越しに振り返った阿弥陀さま。
現在では、その出来事の静と動を捉えた「みかえり阿弥陀」として安置されています。
阿弥陀堂では正面からだけではなく横からもその姿を拝むことができ、
両手の所作、衣の襞、そして振り返ったお顔、全体のフォルムがとても美しかったです。
多宝塔まで登るとこの見晴らし。
池まで降りてお庭を散策中に見つけた小さい秋。
酷暑のなか優雅に池を泳ぐ鯉たち。
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