最近日本も暖かくなってきたというお便りを
何人かの方からいただきましたが、持続しているでしょうか。
パリは、春のような気温だと浮かれていたのも束の間、
極寒の日々にあっけなく戻ってしまいました。
前より寒くなったような気さえします。
しかも先日は、しとしとと降る雨とともに
どんよりと曇り空で夜が明けたかと思えば、
お昼頃には太陽の光が燦々と降り注ぐ晴天(でも風は冷たい)、
さらに図書館で一勉強終えて外に出るとみぞれが降っているという
ユニーク過ぎる気候。
でもその翌日の朝、目が覚めてみると、
部屋の白いカーテンがうっすらピンク色に染まっていて、
朝なのに...もしや夕方まで寝てしまったのか...と思いながらぱっと開けると、
いままで見たことがないような美しい朝焼けが広がっていました。
私の部屋からは頑張って身を乗り出してもこのくらいしか見えないので、
カメラを持って踊り場の窓へ。
黄金色からピンク、青へとつながるグラデーション。
ほんとうに綺麗で、しばらく眺めていました。
空の表情は毎日違っていて、
綺麗だなと思う日があっても、しばらくすると忘れてしまうけれど、
そういえば香川に帰省したときに見たあの夕日は格別だったなと思い出し、
写真を発掘してきました。
あの日は地元の友達と展覧会を見たあと、
夕日の絶景スポットがあるから見に行こうと誘われ、
女2人で丘の上へ...(笑)
ちなみに訪れたのは恋人たちの鍵がフェンスを埋め尽くす、
完全なるカップルのためのスポットです。
瀬戸内海の夕日は高校生まで毎日のように自分の部屋から見ていたので、
ちょっと俯瞰で見えるくらいかな、
それよりもお腹すいたな...などと思いながらのんびり行ってみたら、
この日の雲と光が織りなす景色は想像を絶していました。
暮れはじめる太陽の光が、雲の隙間から瀬戸内海の穏やかな海面に降り注ぎ、
神々しいまでの風景。
島々のグラデーションと海に浮かぶ小さな船もいいかんじです。
やがて光は黄色からオレンジへと変容してゆき...
眼が溶けそうなくらい強い光を私たちの網膜に残して、
太陽は沈んでゆきました。
ロマンチストとはほど遠い彼女だけど、
ほぼ同じタイミングで上京して、
東京ではよく展覧会やダンス、演劇に一緒に足を運び、
私はパリへ、彼女は地元に戻り、
これからの人生のことなどしみじみと語らいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿