ナビ派とジャポニスムに関しては、
そして大胆な構図、シルエットの効果、俯瞰する視点、平面的な構成など
分析の着眼点そのものも紋切り型ができてしまっています。
ですが今回、画家モーリス・ドニが実際にどんな浮世絵を持っていたか、
どの展覧会を見たか(日記にほぼ記されています)、
その展覧会にどんな日本の作品が展示されていたか、
すべて調べ上げたうえで、日本美術がこの画家にどれほどの影響を与えたか
分析してみるという機会に恵まれました。
そもそも、画家が描くフォルムがどこから来ているのか、
この問いは私の博士論文のテーマとも根本的に繋がっていますし、
何より19世紀末のパリでは装飾美術とジャポニスムは密接に結びついていました。
まだ調査は始まったばかりですが、来年9月の発表に向けて、
こつこつと取り組みたいと思います。
久々に作家の一次資料に触れ、心が踊りました。
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