マリヴォーさん、ランボーさんと
オペラ・バスティーユのカルメンを見に行くことに。
といってもあらかじめチケットを取っているわけではなく、
4時間前に行って整理券をもらい、小一時間並んで当日券を獲得するという
ノエルにふさわしいドラマチックな挑戦なのです。
この日も、自分の方が早く来たとか、絶対この人の次だったとか、
整理券なんて知らないよとか、そんな不届きものが現れたりもしたけれど、
最初に整理券配布係を買って出てくれたマダムがしっかりしていて、
うまく場を収めてくれました。
いつか一番最初に来て、整理券を配る役もやってみたいなと
マリヴォーさんと盛り上がりました。
衣装や舞台もどことなくアメリカナイズされていたけれど、
役者さんも演出もとても良かったです。
特に私は、闘牛場の場面で大道芸の一行が
華々しく登場して去ってゆく夢のような場面が
悲しい結末を迎えるストーリー全体を引立てているように思えてぐっときました。
観劇後は、マイケル・ジャクソンが流れるバスティーユ広場のカフェで
感想や人生観を語らい、真夜中のパリを抜けて家路につきました。
誰もいない深夜の路地。
ウッディ・アレンの映画のようにベル・エポックにはタイムスリップしなかったけど
いつもと違う世界に迷い込んだようでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿